運動器リハビリテーション
とは
高齢になると、運動機能の低下や、骨粗しょう症が原因となり、骨がもろくなります。
反射神経も衰えてくるため、ちょっとした段差などで転倒してしまい、骨折や捻挫をしやすくなります。
関節リウマチや変形性関節症などの病気で、体を動かすことに困難を感じる場合もあります。
さらに心疾患や脳疾患を患って、体力や運動機能に問題が生じてしまうこともあります。
こうしたケガや病気になると、体を動かすのがつらくなりますが、そのまま安静にしていると、いわゆる廃用症候群となります。
これによって筋力低下や関節拘縮、骨密度の低下を招いて、さらに身体機能は低下し、寝たきりになってしまうリスクが高まります。
リハビリテーションは、この廃用症候群などを予防する目的で行われます。
身体機能を維持、向上させ、寝たきりになることを防ぎ、健康寿命を延ばしていくために非常に有効な治療法です。
当院では、患者さんのお話を伺いながら、それぞれに合わせたプログラムを作成し、物理療法や運動療法を行っていきます。
このような症状の方はご相談ください
- 肩の痛みが続いている
- 腕が挙がらない
- 腕を挙げるときに痛みがある
- 手足が痺れる
- 食事で箸やスプーンを上手く使えない
- 腰が痛い
- 歩くと膝が痛む
- ひとりでトイレに行けない
- 肩などが痛くて着替えがうまくできない
- 関節が思うように動かない
- スポーツ活動中にケガをした
- 手術を受け、痛みや運動障害が起こっている など
主なリハビリテーション
- 運動療法
- 物理療法
物理療法
物理的作用を加えることによるリハビリテーションです。
牽引療法や電気療法などがあり、麻痺の回復や鎮痛などを目的に行われます。
このうち牽引療法は、牽引装置によって障害のある骨や筋肉、関節などをゆっくりと引っ張り、伸ばします。
椎間板や椎間関節の内圧が下がるので、ヘルニアなど、神経に圧迫がかかることで生じる痛みの軽減が期待できます。
筋肉の血行不良で起こる肩こりや腰痛に悩んでいる患者さんに対してよく行われます。
電気療法は、皮膚に張り付けた電極から、低~中周波の電気刺激を与えることで、筋肉をほぐし、凝りや痛みを軽減する治療法です。 関節の可動域を広げる効果も期待できます。